目次
- GI値とは
- 低GI値が脳にいい理由3選
- おすすめ低GI食品
GI値とは
GI値とはグリセミックインデックス(Glycemic Index)の略で食品を食べた後の食後の血糖値を示す指標のことです。ブドウ糖を100の値にしたとき、数値が100に近いほど食後の血糖値が急激に上がり、低いほど食後の血糖値の上昇が緩やかになります。GI値は低・中・高と3つに分類されています。低GI食品とは、一般的にGI値が55以下の食品を指します。
低GI値が脳にいい理由
- 血糖値スパイクが阻止できる
- 肌や髪、血管の老化を防ぐ
- リバウンド知らずの「食べながらダイエット」
①血糖値スパイクが阻止できる
脳には糖質が大切で大量に摂れば脳を十分に働かせることができるのでしょうか?実は糖質をたくさん摂りすぎると、逆に「血糖値スパイク」という現象が起き、脳のエネルギー不足を引き起こしてしまいます。スパイクというのは、鋭く尖ったという意味で、シューズのスパイクの先端のように血糖値が急上昇して、急降下する様子を表しています。
低GI食【脳にいい最強の食事法】より
皆さん一度は昼ごはんを食べすぎて満腹になるとその後頭がぼんやりしたり、集中力が切れたりした経験はないでしょうか?
実はそれの原因が「血糖値スパイク」による低血糖が原因なのです。
食事で摂った糖質は、胃や腸の消化管で分解され、ブドウ糖となり血液に流れ込みます。大量にブドウ糖が入ってくると体にとってそれは異常なため、一定に保とうと膵臓がインスリンというホルモンを大量に分泌し、細胞に「糖を取り込め」と指令を出す。これを生体恒常性(ホメオスタシス)と呼びます。この作用により急上昇した血糖値が急激に下がっていきます。これが「血糖値スパイク」です。
つまり糖質を取れば摂るほどインスリンの分泌量が上昇し、細胞に糖質が流れることで脳に送られるエネルギーが足りず、集中力、記憶力、さらには認知力までも落ちる可能性があるのです。
この負の連鎖を生む「血糖値スパイク」を防ぐのが「低GI食」なのです。
5〜18歳の子供たちを対象として、朝食の主食の種類と脳の発達との関係を調べた研究によると、パンを食べることが多い人と比べ、パンよりGI値が低いごはんを食べることが多い人の方が、神経細胞が集まる脳の灰白質が発達していることが明らかになりました。
低GI食【脳にいい最強の食事法】より
②肌や髪、血管の老化を防ぐ
血糖値の急激な上昇は、「糖化」と「酸化」という原因トップ2とも呼ばれる現象を引き起こします。糖化とは、血液中に溢れてしまったブドウ糖がタンパク質とくっついてしまうこと。その結果できたAGEs(糖化最終生成物)は、細胞や血管のタンパク質の機能を失わせるリスクがあるため、肌はハリを失い、髪は艶がなくなります。さらに血管にAGEsが蓄積すると血管壁が炎症を起こしやすくなり、血管が老化します。
低GI食【脳にいい最強の食事法】より
若々しく元気に生きるためにも「低GI食」は肌や髪、血管の老化を防ぐ手助けをしてくれます。
③リバウンド知らずの「食べながらダイエット」
皆さんはダイエットをする時どんなダイエット方法を思い浮かべますか?
よく失敗する例として「糖質ゼロダイエット」です。
極端に糖質をゼロにすると脳は不足したエネルギーを筋肉を分解して補おうとします。すると体全体の筋肉量が低下し、基礎代謝まで減ります。
さらに糖質ゼロはかなり苦しく、ほとんどの人が短期的なダイエットになり、結果リバウンドしてしまうのです。
そこで役に立つのが「低GI食」なのです。低GI食は満足感がある上に血糖値が上がりにくいため、無理なく続けられるダイエットと言えます。
おすすめ低GI食品
・そば
そばのGI値は54と低いため、身体に脂肪を蓄積されにくい。また。ビタミンB1やルチン、食物繊維が多いものが特徴。ただし、麺つゆや天かすで脂質や糖質を上げる恐れがあるため注意。
・玄米
玄米のGI値は55と低く、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で食物繊維を多く含むため、腹持ちがよく、白米より少ない量でも満腹感を得ることができます。
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